「失う痛みを知ったからこそ、次に誰かを好きなる時は、ちゃんと幸せになれる」
「え……」
驚く遠矢くんと一緒に、私まで驚いた。
そして、その意味を考えさせられる。
なっちゃんの言葉は鋭いけど、いつも前に進むための勇気をくれるんだ。
「それまで、苦しい時はほのかを思い出せばいい。でもな、時間がかかってでも、ちゃんと前に進んで、ほのかを、安心させてやれ」
「………あぁ、そうです、ね……。ほのかちゃんの事だ、俺の事心配して、成仏出来なくなる」
そう言って泣き笑いを浮かべた遠矢くん。
なっちゃんの言葉は、魔法みたい。
こうして、遠矢くんとほのかちゃん、そして私の心まで救ってくれるんだ。
冷たい風の中、不思議と心が温かくなるのを感じていた。


