「あぁ、でも……誰かを好きになれたほのかは幸せだった」 「そうだね、そうだよっ……」 泣き出す私の肩を、なっちゃんが抱き寄せてくれる。 辛いだけじゃないよね、ほのかちゃん。 ほのかちゃんがあの空の向こうで笑ってくれていたらいい。 「ほのかちゃん……っ」 そして、ほのかちゃんが好きになった遠矢くんも、どうか幸せであってほしい。 「おい遠矢」 「っ………はい」 なっちゃんは私を抱きしめたまま、遠矢くんに声をかけた。 遠矢くんは涙目で、なっちゃんを見上げる。