「俺らはほのかの姉兄みたいなもんだ」
「なっちゃん……」
なっちゃんも、私たちのこと家族みたいに思ってくれてたんだ。
短い時間だったけど、私たちには確かに、絆があった。
「ここではなんなので、外へ出てもいいですか?」
そう言った遠矢くんの提案に乗り、私達は寒空の下、体育館近くのグラウンドにやってきた。
「ほのかちゃんの事、また誰かとこうして話すことになるとは思わなかったです」
遠矢くんは、グラウンドの土を見つめながら、寂しげに微笑んでそう言った。
「実は、私たち病室で出会って……」
「そうだったんですね。ほのかちゃん、そこまで体調悪かったなんて、俺知りませんでした…」
遠矢くんには、話せなかったんだね。
気にさせたくないのもそうだけど、怖かったんだ。
不安定な命で、恋をしていいのか……不安だったんだ。


