「なっちゃーん、案内してくれるって!」
「マジか、すげーなお前」
驚きながら私の隣にやってくるなっちゃんを、女子生徒は不思議そうに見上げる。
「この人は……」
「あ、えーと……」
そっか、なっちゃんの事なんて説明するか、考えてなかったな。
ど、どうしようっ……仕方ない、もうこれしかっ。
「あぁ、えっと……兄です」
「え、えっ!?遠矢先輩って、姉兄多いんですね」
「ははは……」
もう笑ってごまかすしかないよぉ……。
嘘ついてごめんなさいっ。
「それじゃあ、案内しますね」
そう言って歩き出した女子生徒の後ろで、なっちゃんはバレないように私の頭をペシッと叩く。


