「次はうまくやるから、なっちゃんはここにいて」
「あ、おいっ」
なっちゃんの静止も聞かずに、今度は女子生徒に駆け寄る。
私だって、なっちゃんのために役に立ちたい。
いつも助けられてばっかりは、嫌なんだ。
「すみません、3年の如月 遠矢くんはいますか?」
「え、遠矢先輩に何の用ですか?」
「えと、あの……その……」
……なんて言うのが良いかな。
親戚だと、学校に来るのは変だし、ここは、姉です…って、言っとこう。
「あの、遠矢く……遠矢の、姉です」
「あ、そうなんですか?遠矢先輩なら体育館だと思いますよ。案内しましょうか?」
「え、ありがとうございますっ」
そう言って、幸運にも案内して貰えることになった。
一旦話を終えると、私はなっちゃんを振り返り、ブンブンと手を振る。


