「そっか、なっちゃんはやっぱり強……」
そう言おうとして、なっちゃんの手がカタカタと震えていることに気づく。
なっちゃん、まさか……。
本当は、怖い……?
「眠いなら休んでろ、俺、起こすし」
「なっちゃん……」
なっちゃんも不安なのに、平気なふりをしてくれてるのは…。
きっと、私を安心させるためだ。
その優しさが、じんわりと傷ついた心を癒していく。
弱さを強さに変えて、私を守ろうとしてくれた。
やっぱりなっちゃんは、強い人だよ。
「ありがとう、なっちゃん」
「律儀だな、いちいち礼とかいらねーよ」
何度言っても言い足りない。
感謝しか無いよ、本当に……ありがとう。
私は安心したくて、なっちゃんの肩に頭を乗せて、駅に到着するのを待った。


