「ど、どうしようなっちゃん……っ」
携帯を持つ手が震えて、一気に不安に襲われる。
ついに、バレたんだ……。
私たちが病院を抜け出したこと。
「だから、どうしたって……あぁ、その事か。ふう、携帯貸せ」
「え、うん……」
なっちゃんは私の携帯の画面を見つめると、無言でボタンを押して、電源を落とした。
「電源は最低限使う時だけにしろ。GPSとかついてるからな」
「なっちゃんは……怖くないの?」
なんというか、落ち着いてるし、頼もしいけど……。
私なんて、心臓かバクバクしてるよ。
「あぁ?そんなん、ふうが起きる前から俺の携帯にも来てたし。バレるのは時間の問題だったろ」
そう言ってそっぽを向くなっちゃん。
窓の外の景色を見ているみたいだった。


