「バスで23分だってよ」
「ようやく、だね……」
携帯で到着時間を確認するなっちゃんにそう声をかける。
「そうだな」
「ここまで来るのも、旅みたいに感じたよ」
「まだまだ先はなげーぞ。4時間くらいかかるからな」
そっか、そんなにかかるんだ……。
だけど、なっちゃんとなら頑張れる、そう思った時だった。
ーブーッ、ブーッ
ポケットの携帯が震える。
慌てて開いてみれば、そこには……。
「お父さん……」
「なんだ、どうしたふう?」
それは、お父さんからの着信だった。
寝てて気づかなかったけど、他にもお母さんや病院からも信履歴がある。


