琉泉の人たちと仲良くなってから2ヵ月が経った。

今は6月。梅雨シーズンだ。

いつものように正門をくぐり家に帰る道を歩く。

突然、後ろから "ブォォォォーン"と音がしたと思ったら

その音は近づいて来た。

そして、目の前で止まるとひとりの男が

「お前、花園 桜愛だよな?」

と聞いてきた。

私は頭にハテナを浮かべながら

「あ、はい。」

と言う。

すると、男は近づいてきて私を抱き上げた。

男の人が大の苦手な私はそのまま意識を飛ばした。