その人はこっちの方に向かって歩いてきた。

そして、隣の席の男の子の横に立つ。

その人は桜庭 琉希とさっき呼ばれていた人だった。

「あ。りゅーじゃん」 「お!りゅう」

と風磨くんと輝星が声をかける。

そして 風磨くんは私の方を向き

「桜愛ちゃん紹介するね。こっちが桜庭 琉希。
(ヤナギダ シュンヤ)
んで、桜愛ちゃんの隣に座ってるのが、 柳田 俊哉。」

と紹介をしてくれた。

「あ、さっきはありがとうございました」

と琉希さんに頭を下げる。

「おぉ」

と琉希さんは返事をする。

「え?何なに?桜愛ちゃんとりゅー知り合い?」

と聞いてくる風磨くん。

「あ。さっき助けてもらったんです。」

と私は答えた。

「そーなの?んでりゅーは何しに来たの?」

と風磨くんが聞くと

「嫌。用は済んだ。」

と言って琉希さんは教室をあとにした。