桜庭 琉希と呼ばれた人のことを考えながら
静かに教室に戻ると

私が戻ってきたことに気がついたのか
風磨くんが後ろを振り返る。

「あ!桜愛ちゃんどこいってたのー?おかえり」

とさっきあんな態度を取ってしまったのに
笑顔で話しかけてきてくれた。

「あ。あの。さっきはごめんなさい。」

とゆって頭を下げる。

「え。全然気にしないで!!」といって風磨くんは前を向いた。

ふと隣の席を見る。

ん?あれ??

さっきまで誰もいなかった席で本を読んでる人がいる。

あ。やばい!目が合った。

と思った時...。

「おい!」 とゆって誰かが教室に入ってくる。