『明日斗~早く次の教室いこうぜ!』
 「へーい」と梶に軽く答えた俺は、暖房の温もりを惜しみつつ教室を出る
 
 季節は冬まっただ中、廊下にでると、古い校舎ならではのすき間風が手をかじかませる

「今日も寒いなあ」
と呟けば
『え、そうか?』
と首をかしげる梶←体強い
 こんな日常がずっと続くと思っていた

 そんな時だった、急に微睡み始める俺の意識
 全身から力が抜け、体は床に倒れこんでいった
『おい、明日斗、どうした!?』
 隣にいる梶の声がどんどんと遠ざかり、小さくなる
 近くにいた人が発したのだろうか悲鳴も聞こえる
 

 俺は床に頭がつくと同時に意識を失った