扉を開け、奥に進むと視界がブラックアウトした
奇妙な感覚に襲われる



次に目を開けた先には、朝日の差す窓が見えた

「ピリリリ」目覚まし時計がなる
『にゃあ』音に反応し、俺の顔を肉球で殴るシャード
「お、おいシャードやめろって
くすぐったいだろ」
俺の朝は飼い猫のシャードの猫パンチから始まる
とりあえず、シャードをベッドから下ろし、未だけたたましく鳴り続く目覚まし時計を叩くようにして止める

「ふぁーあ」
軽くあくびをしつつ、2階にある自分の部屋を出て、1階のリビングへと向かう

普段通りの朝を迎える俺
こんな日常ですら、本来は入院中に俺は幸せに感じる
実は、一日一日が大切だったと身をもって体感した