キンダーガーテン    ~温かい居場所に~

四人に「愛里ちゃんにライバル宣言されちゃった。」

って言ったら大笑いされて

「唯ちゃんらしい~」

「ライバルが三歳児って…。可笑しすぎ。」

「これは、取られるよ~。覚悟しとかないと!」って…

笑い過ぎだよ…。

先生に話しても

「愛里ちゃんは、積極的で大人だからねぇ~。
オレ、傾いたりして‼唯ちゃん、どうする?」ってからかうし。

いいもんねぇ~………イジケます。…………

でも…愛里ちゃんの方が、大人なの?三歳なのに??

……どんな風に?顔つき?仕草?

まさか…精神年齢??


………不安になって聞いてみると

「何を三歳児と張り合ってるの?相手は、三歳でしょ?
唯ちゃんは彼女だよ。自信を持ちなさい。
でも、こんな事で悩むところが子供かなぁ~
普通、ホンキで悩まないよ。
可愛いけど…まだまだお子ちゃまだよね。
こういうところは、おませな愛里ちゃんの方が大人かなぁ~」って笑ってた。

唯って…そんなに子供?先生…呆れてない??

なんとなく、納得がいかなくて…彩ちゃんに相談したら

「まぁ~ねぇ。
ここでホンキで悩むのは、子供って言うより…可愛いかな。
私は好きだよ、唯ちゃんのそんなところ。
多分、三人もだし…きっと先生もね。
………って言っても唯ちゃんは納得しないだろうから…。
そうだねぇ~。
愛里ちゃんは、積極的に甘えられる…いわゆる小悪魔ちゃんじゃない?
三歳だから駆け引き無しで、余計怖いよね。
唯ちゃんは、全く真逆。素直で純真だけど、子供。
周りが心配になって構いたくなるし、ほっとけないの。
可愛いって言葉がピッタリの女の子。
タイプが全く違ってて…。
先生は唯ちゃんを好きになったんだから、不安になることなんてないんだよ。
今のままでいたら、先生は大切にしてくれるよ。
多分、ヤキモチを妬く唯ちゃんが可愛いくて、からかってるだけだから
心配しないの。
先生には私達が怒ってあげるから。」