キンダーガーテン    ~温かい居場所に~

夜の電話で

「唯ちゃん~ごめんね~。
唯ちゃんに浮気現場を見せちゃったね。」って笑ってるし。

別に、浮気してるなんて思ってないですよ~だ。

ただ…何となく…面白くないけど…

「もしかして、ヤキモチ妬いてる?
ごめんね。彼女がいるのに、他の女の子に目移りしちゃって。
だって、愛里ちゃんって積極的なんだもん。
この間なんて"好きです!結婚して下さい。"だよ。
オレだって、プロポーズなんてしたことないのに…
もぅ~メロメロだよ。流されちゃいそう。」って大笑いしてるの。

………いいもん。三歳児相手にホンキになってる訳じゃないもん。

でもね、先生…言ってくれたら良いのに。

毎日電話して、部屋でも一緒だったんだから…。

ブツブツ言ってたら…

「そりゃ~彼氏としたら、教えたかったよ。こんな面白い話し。
でもここは、先輩先生として…唯ちゃんがいつ気づくか見守ろうかなぁ~とね。
流石に、子供一人がクラスから抜け出すなんて大変な事気づかないわけないしね!
なんたって、先輩になったんだもんね~。唯先生!」って

もっともらしく、嫌味も入ってる…。

今日、後を付けて行ってて良かったぁ~

このまま気づくのが遅かったら、雷が落ちてたはずだよね。

ふぅ。…危ない、危ない。

………でもやっぱり、先生って…凄い。

モテるのは知ってたけど…まさか三歳児までとは…。