あれこれ考えながらお家に入ると、スッカリ綺麗に片付けられてた。

ベットの上には

"ビールの缶は、コンビニに証拠隠滅をしに行ったから安心してね。
和君とデートに行くから少し遅くなるよ"ってメモが…

ちゃんと片付けてくれたんだぁ~良かった。

安心したら眠気が襲って…



ドンドン!…ドンドン…!!…

「お姉ちゃん!!!」

尋ちゃんの声に飛び起きちゃった。

「あっ…帰ってたんだぁ~。おかえり。」

「もぅ~!何がおかえりよぅ~。
先生から電話だよ!何回コールしても出ないから…
心配して私の携帯にかけてきたんだからね!!」

ぼぅ~っとする頭で、話しを聞いていたら…私の携帯からメロディが…

「……はい。……もしもし……。」

「唯ちゃ~ん、寝てますか?起きてくださ~い。」

先生の笑いを含んだ声が、耳に届く。

……………!!!!

急にはっとして、目が覚めた‼

「寝てないですよ!起きてました‼」

「嘘つき!」って笑い声が…

確かに嘘つきです。…寝てました。

「流石に疲れたよね?泳いだうえに、二日間ドライブなんて。
可哀想だから、明日の朝、電話しても良かったんだけど…
お父さん達のことが気になってね。
もしもバレてるなら…和君に連絡して…お詫びにうかがわないとって。
お互い、印象悪くすると困るしね。」

「今起きちゃったから…よく分からないですけど…。
帰ったら、尋ちゃん達が綺麗に片付けてくれてたから…大丈夫だと思います。
それより、怒ってたら…先生が来たら余計まずいような…。
でも、声が聞こえないから、帰ってないはずです!」