「……ごめん。もう少しこうしてて。
たぶん今、すっごく赤い顔してるから…。
はぁっ~。嘘みたい。
…………嬉し過ぎ。
断られるかと、ドキドキしてたのに…。」

………………………。

どれくらいこうしてたのかなぁ?

腕を離してくれた先生に、手を引かれて砂浜に座った。

「ねぇ唯ちゃん。…ありがとう。」

二人で座って…写真を撮ろうって言ってたのに…

何もせずに、ただ黙って海を見つめていた。

「先生。…さっき"お付き合いして下さい"って言ったばかりなんですけど…
たぶん、急には恋人っぽく出来ないと思います…。
……もしかしたら…全然変わらないかもしれませんが…いいですか?」

一世一代の告白をしたわりには…自信のない発言になっちゃった。

「うん、大丈夫。
唯ちゃんが一緒いたいって思ってくれただけで十分だから。
オレ…ホントに此処が思い出の場所になっちゃったよ。」

優しく笑ってくれる先生。

とっても恥ずかしかったけど…こんな風に思ってもらえるなら

告白して良かった。

今なら、この気持ちを受け入れてくれるかなぁ?