幕末を駆けた桜




『と言うわけで、明日芹沢一派と島原にて宴を開くことになりました』


何事もなく無事に…いや、想像以上に気に入られて、僕達は屯所へと戻ってきていた。

その後、近藤さんの部屋へと組長方が収集され、報告会が行われた為、僕の口から宴のことを報告した。



『芹沢さんが…そう言ったか』



驚く周りの組長方を気にせず、何かを考え込みながらそう言った近藤さんに頷いてみせる。


『たく…こいつ、芹沢さんに気に入られやがった。

だが…険悪な雰囲気の為取りやめになった宴を開こうと言ったのには驚いた』


僕の隣で呆れたように溜息をついた土方を見ながら、ある事を思い出していた。


いつの間に宴が取りやめになったのかは知らんが、開くからには島原に行かなければならない。

となれば、きっと外出許可をくれなかったであろう坂本との約束の日に外へ行ける。

それも、待ち合わせ場である島原へと行けるならば、尚更良い。



逆に、僕を坂本と接触させたくない土方としては面白くないんだろうが。



『そうなれば、真白も島原へと向かうのか』


斎藤さんの言葉に、舌打ちをしながら頷いた土方を見て、何故か組長方も同じような表情を浮かべた。