幕末を駆けた桜



本気で切られかねない状況に後退りながら、慌てて頭の中に出てくる言葉を何も考えずにペラペラと並べる。


『……チッ、まぁいい。

さっさと行くぞ』


慌てる僕を見て機嫌をよくしたのか、何なのか。
鼻で笑ってそう言い、どこかに向かって歩いていった土方に置いていかれないよう沖田と駆け寄った。



『……芹沢鴨…か』


八木邸に向かいながら、まだ見ぬ芹沢鴨の姿を思い浮かべてそう呟く。


そんな僕のつぶやきに、目ざとく土方が目をつけたらしい。


『お前は、芹沢さんの事は知っているのか?』


そんなことを聞いてきやがった。



『ああ…知っている。

詳しくは知らないがな』


一通りの事は知っているつもりだから、何かあれば対処したいのだが。

そんな簡単に変えることが出来ればいいけどな…芹沢鴨暗殺。



『真白君、着いたよ』



『えっ…ああ』