幕末を駆けた桜




地味にヒリヒリと痛む額を抑えて、少し身長の高い京を見上げた。


『……ああ』


あれからこうも仲良くなれた事が嬉しくて、薄く口角を上げながらそう返す。



あれから…僕が、1番組の奴らと戦った後から、隊士の目が変わった。


それは勿論、幹部である組長方も同じで。



同じく…近藤さんに使えるものとして、忠誠を誓った者として向かい入れられた気がした。



『待たせちゃったかな、真白君』


『早いな、お前』



やっと待って居た人たちの声が聞こえて、京から視線を外し振り返る。


そこには、少し驚いた表情の土方と、申し訳なさそうに笑う沖田が居て、笑みから一転、表情を変える。



……ああ、待ってやったさ。


全ては芹沢鴨に会うためにな?
だが、幾ら何でも遅すぎだろう。

それに、何故お前らは2人で来ているんだ。
そんな偶然のような時間があるのならば、是非ともそちらの方を教えて欲しかった…なんて。



可哀想だから口にはしないでおこう。


……うん、面倒なだけだがな。