幕末を駆けた桜




目の前に立つ男は、腐っても時期新撰組鬼の副長土方歳三だ。


頭の中で、どのような複雑な考えを…計算をしているのか計り知れたものじゃない。



『1つ…言っておこう。

僕は、幕府に忠誠を誓った訳じゃない。
僕が忠誠を誓ったのは、後にも先にも…近藤勇殿だけだ』



だが、僕は彼についていくのであり、彼の思想についていくわけじゃない。



僕の役割は、彼の思想を変え、彼らを勝者へと導いていくことだ。




『……本当…訳わからねえな、お前は』




呆れた、でも、どこか清々しそうな表情でそう行った土方は、一言行って今度こそ部屋へと戻って行った。



『明日の巳の刻出発ですからね??』


『……ああ。それにしても、僕を勝手に巻き込むのはよせ、沖田』


沖田の言葉にニヤッと口角を上げて返し、去り際にその言葉だけを残して僕も部屋へと戻る。




それにしても、だ。
巳の刻…って、大体9時から11時くらいの間だろう?


3時間の差があるんだが、一体僕はいついけばいいんだよ。