幕末を駆けた桜




『お前、本当に強いな!』


僕に近寄り、肩をバンバン叩きながらそう言った藤堂さんに、苦笑いを浮かべる。



『……藤堂組長の方が、何倍もお強いと思いますよ』



小さいし、すばしっこそうだし。



そんな事言ったら怒られそうだから黙っておきますけど。




『……にしても。


真白ちゃんに大勢で向かった理由、ちゃんと説明してくれるよね?』



自分の組での出来事だったからか、いつも以上に黒い笑みを浮かべ流そう言った沖田さんに、城山さん含めた1番組が震え上がった。



……別に、その人達が悪いわけではないと思うんだけど。


いきなり現れたくせに、ちゃっかり組長方と仲良く…はないけど。

取り敢えず、話してたりしたら、それは確かに誰でも怒る。





『……沖田さん』



それに、沖田さんには言いたいことがある。




『僕の事、ちゃん付けで呼ばないでください。
坂本が居た時も、ちゃん付けでしたが』




ギロッと睨んで言ったつもりだったのに、僕に帰ってきたのは何故か驚いたような視線で。


周りからも、沖田さん同様の視線が向けられた。