幕末を駆けた桜





ラストの1人である城山さんに綺麗に胴を決め、思いため息をつく。


…流石にこの人数は疲れた。


髪の毛も蒸れるし、竹刀の振りすぎで…というよりも握りすぎで、手の平にできていた豆が潰れて皮が剥けている。




高い位置で結んでいた髪の毛をおろそうと、ゴムに手をかけたのとほぼ同時に。



音か何かを聞きつけたのか。

先程まで会議していたはずの組長方が、ご丁寧に近藤さんを混じえて道場に駆け込んで目を見開いた。



……何だろうな。



何か、面倒ごとが起きる気がするんだが。



『凄いやられ様だね…』


『これ、総司の組だろ?』




腕の立つ隊士の揃う1番組の有り様に、沖田さんと藤堂さんの驚いた声が道場に響いた。



斎藤さんも、声には出さないが驚いているのが感じ取れた。



土方さんに至っては、眉間にしわを寄せてこの光景を見ている。



この人の眉間のシワが無くなることは、多分一生ないと思う。




『……これは、真白くんが?』



驚いている組長方より先に我に帰ったらしい近藤さんの言葉に、静かに頷いた。




まぁ、僕がそちら側なら、同じ反応してたと思うからよしとするが。



さすがに驚き過ぎだろう。