幕末を駆けた桜



そういや……坂本は、僕と話すとき爪先が僕に向いてるな。



あいつは僕を信用しているのか…?
敵なのに、相変わらず変な奴だ。



『……分かりました。

城山さんもですよね』




『……え?』



後ろで驚いた様に声を上げた城山さんを無視して、一礼して道場に入ってから自分の竹刀を手に取った。




城山さん…あの人でさえ例外ではない。


僕の目をごまかそうだなんて、無理に決まってるだろ。



『……沖田さんの代わりに手合わせをする事になりましたので、やる元気が残っている方はかかってきてください』




……良い機会だ。


最近、居心地が悪くて眠れてなかったからな。
この際だし、皆んなと仲良くなるのも良いかもしれない。




僕の言葉に反応したのは2、3人どころではなく、多分…一番組全員。


勿論、城山さんも含めて。




『……一斉に来てください』


僕の言葉に驚いた様に目を見開いたが、考えて見てほしい。


一人一人とやるなんてそんな面倒な事、僕がするはずないだろ。