幕末を駆けた桜




『島原で会おうと言われたなら、都合がいい』



僕の言葉にそう言った土方さんを見て、藤堂さんも渋々納得した。


坂本…お前、自分の言った言葉で窮地に立つ事になってるんだが。



まぁ、今回悪いのは僕の方だし、フォローの1つぐらいはしてやるがな。



『真白、もう下がっていい』



まだ話の続きがあるのだろう。
僕を見てそう言った土方さんが早く出て行けと言っているようで、何も言わずに素直に立ち上がる。



『……失礼しました』




襖を閉めてから、ため息をついた。




さぁ…どうしようか。

芹沢鴨と言う奴は、中々の厄介者らしいな。




女好きに酒好き…考えただけで気分が重くなる。



『あ、真白君!』


休憩に過ぎては長すぎたと、道場に向かっている途中呼び止められた。


声のした方を見ると、道場から出てきたのか、城山さんが僕を見つけて手を振っていた。