幕末を駆けた桜




島原…?

何だそこは。


その言葉を聞く前に、坂本は既に屯所から離れた場所まで歩いて居た。


流石の逃げ足…とでも言わせたいって所か。




だが、まぁ…山南さんも待たせている事だし。
はやく土方さんの所へ行かなければ怪しまれそうだ。


『貴方方は仲が良いんですね』



『そんな事断じてありません。

……それと、山南さん。僕の事は気軽に真白と呼んでください』



僕の方が下なのに、山南が敬語を使う理由がわからない。



『……真白さ…真白は不思議だね』



少し驚いた表情を浮かべ、微笑みに変えた山南さんの言葉に苦笑いを返す。


最近、沖田さんや土方さんとか…斎藤さんにも言われた様なセリフだ。



『自分ではよくわからないのですが、良く言われます』



僕の言葉に数回軽く頷いた山南さんは、僕のところにきた目的を思い出したらしく。


僕を連れて土方さんの部屋へと向かった。