『……君が、歳の言う怪しい人か』
中に入った土方歳三に促され中に入ると、そう言って僕を見たゴリラ顏の人を見て一応頭をさげる。
だって、こいつだろう。
壬生浪士組局長近藤勇は。
なら…頭をさげるくらいのことはしないといけないような気がする。
僕にだって、一応それくらいの礼儀はある。
それに、近藤勇局長殿を実物で見ることができた事でわかったが…。
この人には、人を惹きつける才能があるからな。
『竹刀を肩にかけているということは、君…剣を扱えるのか』
僕の肩にかけている市内の袋を指差し、そう言った近藤勇を見て頷く。
それにしても…この時代だ。
このような、竹刀を入れる袋はないだろう。
それでいて、これを竹刀だと見分けることのできる近藤勇の洞察力は流石だな。
『歳…俺からの提案だが、彼を隊士にしてみないか』
僕を見て、そんな事を言った近藤勇に、僕を含めたその他2人も思わず固まる。
『本気か…⁇ 近藤さん』
『こんな身元も知りえない彼をですか⁇』


