『真白中将。先日鍛冶屋に頼んでいた銃弾の用意ができたようですので、ご確認ください』



この時代に来た時よりも随分と伸びた髪を後ろで一括りに縛り、前まで着慣れていた和服を捨てて軍服を着て刀を腰に刺す僕は、第三者から見れば些か異様な光景だろう。


こんなキツイ軍服、別に着なくても良いものを、細かいことを気にした前副長の言葉で全兵軍服を身につけられた。



うざったいマントに、長いブーツ。
拳銃を携えるのは良しとしても、中々窮屈な格好でいくら時間が経っても慣れそうになかった。


『ああ……分りまし…分かった。
確認もするし、敬語も使わないようにするから睨むのをやめてくれ、城間。

それと、中将と呼ばれるのも敬語も外して欲しいんだが』


『いけません、真白中将。
俺は、真白中将に敬意を払っていますからね』




そして、かつての上司であったこの男に敬語を使われ、呼び慣れない名で呼ばれるのも、僕としては居心地が悪かった。