幕府についていかないという結論を両局長が下したと言うことは……新選組と、薩長が手を組むと言うことだ。


つまり、やっと同盟まで持ってくることができたわけだ。






『……新選組局長芹沢鴨殿、近藤勇殿』

『そう答えてくれたってことは』

『俺ら薩長と同盟を結ぶと言うことで良いのか?』



桂の言葉に、高杉と坂本が続ける。
そんな3人の台詞を聞いた近藤さんと鴨さん、そして土方と沖田も、いつものふざけた表情なしに真剣な面立ちで頷いた。


『桂小五郎殿、高杉晋作殿、坂本龍馬殿』


『我ら新選組は、そなたらと同盟を結ぶ』




歴史上には存在しない会合が開かれ2時間。





僕の努力は、実を結んだ。


季節は既に、紅葉が鮮やかな紅を主張し始める秋……10月であった。