幕末を駆けた桜




審判をしてくれた隊士のその言葉と同時に、城間さんは疲れたように座り込んだ。


『やっぱり強いな、真白君は。息、切れてないね』


『城間さんこそ、短期間で強くなっています。
今回は少し苦戦しました』



僕を見上げて笑みを浮かべた城間さんに、同じように笑みを浮かべそう言い、城間さんの手を掴んで引き立ち上がらせる。



『……それにしても、大丈夫なの?』



『何がです?』



唐突にそういった城間さんに首を傾げれば、体の痣だよ…と脇腹を少し強めに押された。


……バレてる。城間さんに、脇腹が痛い事。



『一瞬竹刀が当たった時に顔を歪めていたからね。少し気になったんだ』


『……すいません、でも、大丈夫です』



山南さんのように気配りができる城間さんに向けてニッコリと笑みを浮かべる。


この人に心配をかけさせてるのも、伊藤甲子太郎の手下のせいだ。

一刻も早く手を打たないといけないけど、なかなかタイミングが掴めずにいる。



土方ともよく話すが、あまり解決策も得られていない。

そもそも、土方は僕がこんな事をされているなんて気付いていないはずだ。