幕末を駆けた桜



唯一の救いは、この前仲良くなった奴らは僕のことを信じてくれた事だ。


伊東側の奴らに色々と吹き込まれたようだが、誰一人それを信じず、僕を助けるように手当てをしてくれたりする。



……本当、あの時全員叩き斬っていて良かったと笑えば、『怖ぇよ!』と頭を竹刀で叩かれた。


『あ、真白君。僕の相手をしてもらっても良いかな?』



『城間さん、勿論です。
手加減はしませんからね』



『こっちこそ、今度はすぐに負けないよ』



入ってすぐ、城間さんに声をかけられ試合をすることになった。


城間さんは、あれ以来よく僕に試合を申し込んできて色々習っている。


あの時、僕を許せなかった自分が恥ずかしくなったらしく、甘味をものすごく大量に奢ってもらった。


余ったから、持ち帰って沖田にあげたけど。




『じゃあ、審判よろしく』


近くにいた隊士に声をかけ、城間さんが竹刀を構えて僕を見据える。


その瞬間、彼の纏う空気が変わった。