幕末を駆けた桜




今にも斬りかかってきそうな勢いの男を見てため息をつきながら男を冷めた目で見下ろす。



『あんた、どうされたい…⁇』


このまま何もせずに僕の前から仲間ごと消えるか。

それとも、僕に掃除されるか。

どっちがいい⁇ と笑いながら選択肢を与えてやる。


…まぁ、優しいんだよ。僕は。


『覚えてろよっ、このクソ坊主‼︎』


男は僕の笑みに怯んだのか、前者を選んで仲間を担いでどこかに走り去って行った。




…というか。


何今の去り際の台詞。
まさに負け犬の遠吠えというに相応しい台詞すぎて、笑いたくなったんだけど。



『……寝床探さないと』



いつの間にか、浪士の数も増えできているのに気づいて、早足で丘の上に見える気に向かって足を進める。



さっき男を睨んだときに見つけたんだよな。

不幸中の幸いってやつ?


『やっと寝れる…』