『ご名答…と言いたいんだが、はずれだ』


『何…?』


首を振った西郷隆盛の言葉に、思わず声が漏れる。

大隈重信以外のカードで、こいつが余裕になれる奴なんているのか?




『西郷、そろそろ援軍が来る』




いつまでも話の終わらない僕と西郷隆盛に痺れを切らしたのか、桂小五郎の声に少し焦りと苛つきが含まれていた。



『お前も来い』


『何を馬鹿なことを言っている?
僕がついて行くわけないだろう。

お前のその自身は一体何処か__ウッ…⁉︎』



西郷隆盛を睨みつけながらそう言った最中。


突然、西郷隆盛の後ろから現れた影に、思いっきり鳩尾を殴られ、後ろによろめき、殴られた所を抑えて前かがみに倒れた。




『ごめんな、真白…少しだけ、眠ってろ』





そんな声と共に、誰かに担ぎ上げられたのか、視界が逆さまになる。


お腹痛いし頭に血、登ってきて痛い。






『……真白君!』