幕末を駆けた桜




『……そういう、事か』


『真白君…?』


僕の中で、1つの結論にまとまった。
つまり、僕は捨て駒だったわけだ。

確かに、僕は土方にとって壬生浪士組を脅かす異端な考え方を持つ者だ。


だが…。



すっかり、仲間になった気でいた。


土方は、使えるモノは確かに使うやつだけど…人の場合はそうはいかなかった、はずだ。



その点、僕は…。



……いや、考えるのはよそう。
もしかしたら僕の考え過ぎかもしれないしな。


『いや、なんでもない。

初めて土方を見直しただけだ』




『真白君でも、土方さんを見直す事があるんだね?』


慌ててごまかした僕に笑った沖田を見て、苦笑いを返しながら軽く頭を振ってさっきの考えを消し去る。



……別に、信頼されてないだろうといいだろ。


たとえ捨て駒であろうと、土方はきっと、僕を仲間だと認めてくれてるはずだしな。