幕末を駆けた桜




『真白君って、たまに何考えてるか分からない時があるんだよね』


『…僕に、か?
どちらかと言えば、沖田や土方の方がわかりにくいだろう』



沖田は毎日ヘラヘラ笑いながら、何企んでるのか分からないし。

土方なんて、もはや眉間にしわを寄せた状態が基本形なんじゃないかってくらい表情が変わらない。

……怒ったときは、より眉間のシワが深くなるけど。


『僕、わかりやすいと思うけどな?
…土方さんはしかめっ面なだけだよ』



僕の言葉に笑ってそう言った沖田に、土方の表情を思い浮かべて苦笑いを零す。


あいつの顔は、思い出せるくらい鮮明に顔のシワが刻み込まれてるんだよな。


あのタイプはすぐ、年取ってシワが増えるやつだよな、きっと。




『あ、此処ですよ甘味屋さん!

来たこととかありませんよね?』



『ああ、多分』