『お、楽しそうだな』


『近藤さんの前だぞ』



いきなり襖を開けられたかと思うと、笑っている僕と近藤さんを見比べて、同じように笑った坂本。


そんな坂本に、多分声をかけてから開けなかったことも含めて土方が睨みながら低い声でそう威嚇した。

にしても。

敵対同士と言う割には、なかなか普通に会話してるな、この2人。


実はお互い気に入ったとか…そんな感じか。




『おお、君が坂本龍馬か。
噂には聞いている。さぁ、座ってくれ』



近藤さんの言葉に、僕の隣に坂本が。
近藤さんの隣に土方が座り、お互いを見渡し会う。


……歴史の分かれ目だ。


こんな事、僕がいた時代の史実にはなかった。
僕が、書き換えた歴史の先にある出来事が今、なのだ。



何としても、近藤さんを説得しなければ。