だから、私の思いは伝えてはいけない、伝える権利なんて私にない。

あの時、自分の気持ちに気づけていたのなら今も遥真の一番でいれたのかな?

いまさらか……私は遥真の幸せを願ってる。だから、早くこんな気持ち消えてしまえばいいのに…



「あ、りーちゃん!今帰り一緒に帰ろぉー」

私が教室を出ると隣のクラスからちょうど遥真が出てきた。

「うん、い……「遥くーん!前言ってたクレープのクーポンあるんだけど行かない?」

私が答えようとすると早坂さんが遥真に話しかけた。

「え、でも、」

遥真が私と早坂さんを交互にみる。