「ごめん。やっぱいいや・・・予定とかはないんだけど家でゆっくりしていたいんだ」


 私は手を合わせて謝ると、いいよいいよ! と小夜は言ってくれた。



  「それじゃぁ明日ね!!」と笑顔で言うと鞄を持って教室を出ていった。
 廊下をバタバタと走る音がだんだんと遠くなって行った。


 ほんと小夜はいい子だ。
 心の中で、うんうんと納得した。