「宮西、ほら」

ヒロは席に座る私の真横で立ち膝の体勢になり、他の人には見えないようにその点数を私だけに見せてくれた。


そしてその瞬間に、机の上に置いていた私の左腕にヒロの右腕が触れてしまったのだ。


急に感じたヒロの体温に私はドキッとしてしまったけど、ヒロは大した気にしている様子はなく、私が彼の点数を確認するまで触れたところから離れることはなかった。


だからといって私の方から離れてしまうのも失礼になるのかもしれないし、ごく自然にヒロが身体を離すまで私もそのままでいた。


唯やマナも私達のやりとりを見ているけど、特に何も言ってこない。

だからきっと私が大げさにドキドキしてしまっただけなんだろうな。