「マナ、あっか、また明日ね」

唯もさっさと部活なんて行かないでほしかったのに。

他にも教室には人が残っていたけど、その場所にいるのが私とマナと早水くんと真綾ちゃんの四人しかいないように感じてしまう。


私は真綾ちゃんからの視線を感じながらも、マナに声を掛けるべきか迷っていた。

マナとは家は反対だが、せめて校門までは一緒に帰ろうと今朝は思っていたのに。


「じゃあマナも帰るね。バイバイ」


私が迷っているうちにマナは教室を出ていってしまった。

咄嗟に「まずい!」と思ったけど、臆病な私は真綾ちゃんの前でやっぱり動くことができない。

そのあとすぐに早水くん達や真綾ちゃんも教室を出たあとで、私はマナを追いかけようと教室を飛び出した。