『よう、大嶋。久しぶりだな。元気か?』

「おう、お前はどうだ?子供できたんだってな、おめでと」


『ありがと。悪いな、連絡遅れて。誰から聞いたんだ?』

「宮西に聞いた。俺、今月から北川市に転勤になったんだ。また連休明けでも飲もうや」


『宮西な。連絡とってんのか?』

「何度か会ってる。多分、これから付き合うことになると思う」


『え?まじで?なんか意外なんだけど』

「だろうな。お前からしたら想像つかないか?」


『中学のときも全然そんな感じじゃなかっただろ。あ、でも文化祭の打ち上げでニケツしてたっけ?

まあ、いいや。ところであいつはまだ日糠だよな?遠恋になるのか?』


「遠恋ってほどの距離じゃねえけど」