「なあ大嶋。三者面談どうだった?お前先週だったんだろ?」

「別にどうってことねえよ。俺、優等生だから特に心配されたりしないし。お前は今日だっけ?」


俺は三年生になっても、テストでは相変わらずクラス一位の座をキープしていた。毎回ではないが、学年一位も何度か経験している。


担任には北川市の東高校を第一志望として伝えてあった。


「まじで面談なんて憂鬱なんだけど」

「なんだよヒロ。お前成績落ちたのか?」

「うん、ちょっとな」


去年は成績が近いヒロと宮西が、よく順位争いをしている場面があった。そういえば最近は見ていないかも。

こっちから聞いたわけではないけど、ヒロが最近の順位を教えてくれた。クラスで5位から7位くらいだと言っていた。