生徒はパッと見で、20人ほど来ているみたいだった。

そのほとんどが、現在も北川市付近に住んでいるようで、家庭を持ったり出世をしたり、それぞれの人生を歩んでいる。


私の中で中学校の頃から時が止まっていた彼らは、あの頃の面影は残ってはいるものの、顔つきはだいぶ大人になっていた。


「マナ、宮西！久しぶりだね！」

「え、真綾ちゃん！？キレイになってる！」

「あれ、今日は唯はいないんだね」

「子供の発表会なんだって」


当時はギャル系だった真綾ちゃんは、目元こそしっかりとアイメイクをしている他は、落ち着いた髪色と服装で、ずいぶんあの頃と雰囲気が違って見えた。

今は彼女も一児の母親で、今日は子供を実家に預けてここに来たようだ。


「マナ、あっちにヒロもいるよ」

「へえ、ヒロこっちに帰って来てるんだ」