休み時間になると、窓側の唯の席に私とマナが集まるんだ。

窓側には暖房があって、身体を暖めに行くのも理由の一つだけど、最近はヒロのことを避けているのも一つの理由。


私の後ろの席には大嶋が座っていて、休み時間のたびにヒロが大嶋のところに来るから。


「社会はあっかと勉強したから点数よかったよ。82点だったさ!あっか、ありがとね」

「マナもいつもよりよかったよ。唯ほどじゃないけど、77点だったよ」

「本当?よかったー」


あ、まただ。私の席にヒロが座って、大嶋と話をしている。


最近はこんな感じでヒロが私の席に座っているけど、チャイムと同時に自分の席に戻っていくので、特に言葉を交わすことはない。


でも毎回、気まずさに落ち着かなくて、変にドキドキしてしまう。

ヒロが早く私の席から離れてほしいなって思っちゃうんだ。