飲み会はお開きになったが、さすがにマナがいる中で大樹を泊めるわけにも行かず、タクシーを呼んで2人を帰した。

もちろん大樹はしっかりマナの連絡先を聞いていた。

シャワーを浴びたマナは、持参したTシャツとユニクロのリラコに着替えて私の側にきた。


「さ、二次会だね」


私は率直に大樹について聞いてみた。

「話は面白いし優しかったし、あっかが好きになるのもなんとなくわかる気もした」


マナがちらっと自分の携帯を見る。早速大樹からラインが来ていたみたいだ。

「……ふーん、男のくせにマメなんだ」


私もさり気なく時計を確認するふりをして携帯を見るが、通知は来ていない。