天空の覇者

千里は手で顔を覆いながら目を伏せ

「どんな大義名分掲げても民間人虐殺…これを出されたら…勝ち目なんかある訳無い…」

と呟いたまま絶望感を漂わせてしまった。

「お前が一番恐れていた事…それを突き付けてきたか…あの弁護士にとっちゃ絶体絶命ってとこまで追い詰められちまったな…これだけは下手な弁護で、どうこうなる問題じゃない」

おやっさんも表情が曇る。

そう…目的は、どうあれ俺達がやった事は人殺し以外の何物でもない。