天空の覇者

ショックで何も手につかない俺

だけど俺には、コイツらを巻き込んだ責任ってヤツがある。

私情で攻撃を中断する訳にはいかない。

何故なら俺は指揮官だから…

沈んだ気持ちを無理やり押さえつけて

「行くぞ。死んでいった連中の為にも…何としてもピースAを完全にぶっ潰す」

それだけ言うとコクピットに潜り込んだ。

「これで最後だ。大隈…俺もいずれ逝く」

そう呟き

「コントロールっ!出るぞ」

既に十分に暖まったエンジンは俺の怒りにも似た感情を乾いた滑走路の路面に叩きつけ凶暴な衝撃音を残し飛びたった。