地下の防御指揮所では

「攻撃隊を交代したか…」

おもむろにタバコを取出し火を点けた有明がモニターに映る戦闘機を見ながら呟いた。

(随分集めたもんだ…柳瀬君のカリスマ性ってヤツか…とはいえ簡単に事を進めさせる訳にはイカんがな)

「各員引き続き防戦に充たれ。敵は約80機…引き付けてぶっ放せ」


有明が防戦指揮を執る事によりピースAの士気は、明らかに上がっている。

ただの生物学者にすぎない彼に何故ここまで絶望的戦いに光明を見いだせるのか…ピースA会長のチャーリーには謎だらけだった。