天空の覇者

「それで全部か…?」

彼は僕に迫って来る。

「ああ…今の所は…ね」

「今の所?どういう意味だよ?それに俺に話してどういうつもりなんだ?」

「僕は自分のやった事をいずれどういう形かで精算しなくちゃいけないと思ってた…だけど事が大きくなりすぎた。最早僕1人死んだぐらいでは、どうにもならない」

「だから俺に最後の審判を頼むって訳か?」

「それだけじゃない…君には僕の手足となって働いてもらう」

「な、何ぃ…有明…てめえ…」

「僕は近々ピースAを壊滅させるつもりだ。僕流の幕引きでね」

「俺がポリにチクるなんて想像しなかったんかよ?」

「フフフ…これは賭けだよ。君が僕を警察に突き出せないってね」