天空の覇者

「組織の為?なんだそりゃ?」

苦し紛れだろうが妙な事を言うヤツだ。

「俺らのチームは予算をギリギリまで押さえつけられてる。だけど現実に稼働率は自衛隊の10倍じゃきかんやろ?いくらプロっていってもお前みたいな腕のヤツなんざそうザラにおらん。標準的な怪獣退治にミサイル射撃が必要ってスタイルとっときゃ近い将来予算アップ給料アップって事があるかもしれんやろ?」

「そうなりゃお前は、ここより美味いカレー食いに行ける訳だな」

こんなバカな話を延々出来るのは俺達がバカだからなのかもしれない。